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2005年8月のdiary

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2005.8.12 強制ネット落ち/『星界の断章 1』『死神と二剣士 ファファード&グレイ・マウザー2』
2005.8.14 /『バッテリー 6』
2005.8.16 /『絶対音感』『星の歌を聞きながら』
2005.8.20 /『銃姫 3 〜Two and is One〜』
2005.8.21 /『銀狼の花嫁 魔術師ベルガラス1』
2005.8.23 /『彩雲国物語 朱にまじわれば紅』
2005.8.26 /『霧の日にはラノンが視える 3』
 2005.8.26(金)

 縞田理理霧の日にはラノンが視える 3(新書館ウィングス文庫.2005.285p.600円+税)[Amazon][bk-1]読了。ほのぼのテイストの現代ロンドンフェアリィテイル。『霧の日にはラノンが視える 2』のつづき。

霧の日にはラノンが視える (3)

「ミソサザイの歌」
 クリップフォード村に遺跡の一部が返還されることになった。ラノン人の末裔が暮らすこの村の巨石遺構には、奇妙な仕掛けが施してある。これがラノンへの道を開く鍵になるのではないかと想像した《在外ラノン人同盟》ランダル盟主はレノックスに調査を命じるが、すでに村では超常現象が頻発して妖精騒動が起きていた。観光で訪れたロンドンの古書店員トマシーナ・キャメロンは、思いもかけず超常現象の目撃者となり、魔術師フィアカラの標的となってしまう。いっぽう、《在外ラノン人同盟》年次総会でも、ラノンへの帰還を約束するフィアカラに扇動されたラノン人たちがランダルへの信任を拒絶し、《同盟》は崩壊状態に陥ってしまった――。フィアカラに対抗する意志を持つものたちが、自然にラノンの前皇太子ジャック・ウィンタースの元に集まってきて、ジャックが決意とともに行動を開始するお話。

「この町にて」
 「ミソサザイの歌」のワンシーンでジャックがレノックスに語った(しかしレノックスは忘れてしまった)、かれが養育係だったカディルとともにロンドンへ落ちてきたばかりの頃のお話。

 以上の二編を収録。
 このシリーズのメインは、ジャックのお話なのだなあ、やはり、とあらためて感じた一冊。フィアカラとの対決に決着がつくと、ジャックの故郷へ抱く想いに変化があったり、ラノンとロンドンとの関連性にもなにかがあるのだろうかと想像しています。

 ラムジーの出番はどんどん減ってますけど、ちゃんとわんわんとしての主張するところは主張していて、ガブリエル犬も元気で走りまわっているようだし、そういったさりげない書き込みに作者の愛情が感じられて、しみじみと嬉しかったなー。事件は起きてるけど日常もつづいてますというかんじで。ネッシーもやけっぱちながら活躍してくれたし。トマシーナのほのかな想いに気づかない唐変木王子も、定番だけど楽しいです。

 過去編である「この町にて」は、魔法のいっさい使えないロンドンという異界の仕組みを、どんどん吸収していくジャックが興味深かったです。ああ、ホントに賢いひとなんだなあと(笑。魔法のないところからあるところに行く話はよくあるけれど、その反対というのは新鮮だったかも。そういえば、最初の話にも公園の屋台のおじさんは出てきたよなあ……と、一冊目を再読してみたり。
 つづき、はやく来ないかなあ……。

 2005.8.23(火)

 雪乃紗衣彩雲国物語 朱にまじわれば紅(角川ビーンズ文庫.2005.217p.457円+税)[Amazon][bk-1]読了。立派な官吏をめざすしっかりものの女の子とくせ者揃いの臣下たちの、中華風異世界ファンタジーシリーズ、番外短編集。四編収録。前巻は『彩雲国物語 漆黒の月の宴』

彩雲国物語 朱にまじわれば紅

「幽霊退治大作戦!」
 即位間もない王、劉輝の側近を押しつけられた、こう攸と楸瑛。文官と武官の若き切れ者ふたりは昏君との不毛な日々にストレスを募らせるが、時間つぶしにたちよった府庫(図書室)で「幽霊が出る」という噂を聞かされる――。こう攸と楸瑛が王様の人となりを知り、認識を改める話。

「会試直前大騒動!」
 国試最終試験の季節。全国各地から官吏をめざす者たちが訪れる王都に、杜影月少年もやってきた。しかし、ついたとたんに迷子になり、知らぬ間に大切なあるものを奪われてしまう。正体不明となった影月はとある親切な人物によって保護されたが、運び込まれたのはなぜか王都きっての老舗妓楼である。妓楼で下働きをしていた秀麗は、めをまわしている少年を自分の家へ招待するのだった――。影月の登場と、秀麗がこれまでの生活に別れを告げる話。

「お見舞い戦線異状あり?」
 新年をむかえたばかりの寒いある日、悪ガキとの追いかけっこの果てに川に落ちた秀麗は、見事に風邪をひいてしまった――。高熱をだして伏せた彼女のために巻き起こる、周囲の大騒ぎを描く。

「薔薇姫」
 秀麗が後宮にいたときに王様のために繰り返しかたった「薔薇姫」のものがたりと、醜聞の絶えない楸瑛が誰にもなびかない女官に寄せる思いの話。

 たいへん楽しい番外編集でした。どれも笑いながら読みましたが、とくに楽しかったのは「お見舞い戦線」で、泣く子も黙る紅黎深さんが、兄上と姪っ子にめろめろなのがもうおかしくて。あとは秀麗の寝所にひとり忍び入った(!)王様が、葛藤しながら看病をつづけるシーン。いつもは元気な秀麗が隙だらけでいるのがえらく色っぽく描かれてて、懸命に自分を抑える王様がかわいかった〜。いろいろ可哀想な王様ですが、けっこう得もしているなあと思いました。本人にとっては拷問めいた役得ですが……(笑。
 つづきはどうなってるのかな。当分読めそうもないのが哀しいわ。

 2005.8.21(日)

 デイヴィッド&リー・エディングス(宇佐川晶子訳)銀狼の花嫁 魔術師ベルガラス1(ハヤカワ文庫FT.2005.453p.882円+税 David and Leigh Eddings "BELGARATH THE SORCERER",1995)[Amazon][bk-1]読了。異世界ファンタジーシリーズ「ベルガリアード物語」「マロリオン物語」の名脇役ベルガラスを主役とした外伝。開幕編。

銀狼の花嫁

 ガラの村に生まれた少年は、幼い頃に母親を亡くし、村人に育てられた。少年は“ガラの村の者”という意味のガラスという名で呼ばれていた。牛追いをして暮らしていたガラス少年は、あるときまずいことに陥って、追放になる前にと自分から村を飛び出した。なにかにひきよせられるように西をめざすガラスの前に、おんぼろの荷馬車に乗った老人があらわれる。老人とともに旅をするうちに、ガラスは世界のさまざまなことを知るようになる。それが、生涯の師である神アルダーとの出会いであることを、少年はまだ知らない――。

 さしずめ、「神々と人間たちのゲームは、じつはこうして始まった。」てな感じでしょうか。「ベルガリアード物語」本編の前史でありまして、神々の時代からガリオンの誕生までの約七千年の歴史を、魔術師ベルガラスが個人的な体験談としてものがたるという、とんでもない設定のお話。ひとりの人間の人生として七千年というのはどうかと思うのですが、魔術師は人間じゃないらしい(笑)。死なない決心をするだけで死なずにすむなんて、なんてお手軽なんだ、と呆れつつ、そういえばこの話はこういうノリだった、と。あらためて思い出したことでありました。

 本編はなんにも知らないガリオンの視点で進むので、世界の驚異に新鮮な驚きを感じつつの長丁場でしたが、すべてを知ってるベルガラスの視点だと、なんといいますか、すべてが非常におおざっぱなのであります。本人の時間感覚もかなりおおざっぱになっている模様ですが。なにしろ、七千年だもんねえ。七千年をいちいち丹念につづられたら、それこそとんでもないことになりそうですが、ちょっと私の好みから行くとあまりにも総まとめ的かなあと思いました。余白が多すぎる。重大なポイントを大づかみにしてまとめた、“老いぼれ狼”回顧録みたいでして。なのに、この厚さの本があと二冊もあるという(汗。
 こういうのはもうすこし短くやってもらえないものだろうかなあ。ひとつひとつのエピソードは楽しいし、あの舞台裏はこんなだった! とかいう暴露話があったりして、興味深いのですが。人づてではなく、自分で異世界を体験したい私にはかなり物足りないので、つづきを買うかはちと微妙です。読むとは思いますが。

 あと、前史だから出てこない人物がいるのは当然なのですが、ひいきにしていたキャラの出番がないのは寂しいのよー。

 2005.8.20(土)

 高殿円銃姫 3 〜Two and is One〜(メディアファクトリーMF文庫.2004.291p.580円+税)[Amazon][bk-1]読了。魔法を銃で発動する、異世界ファンタジーシリーズ、第三巻。『銃姫 2 〜The Lead In My Heart〜』のつづき。

銃姫 (3)

 太古の昔、人間は魔法の力を自分で発動させる力を持っていた。しかし、数百年前に起きた大戦以降、その力は神によって奪われ、人間達はかわりに魔力を浸透させた銀を弾丸として放つ火器を使うようになった――。年は若いながらも魔銃士と呼ばれる存在であるセドリックとアンブローシア、そしてセドリックの姉であるシスター見習いのエルウィングは、伝説の銃〈銃姫〉を追って旅をしている。亡国の姫アンブローシアは自国民のために戦う決意を固めていたが、ほのかに心を通わせるようになったセドリックに助力を請うことはできずにいた。自分の過去と破壊的な魔力への恐れを克服しようとしているセドリックの苦悩を間近に見ていたからでもあり、姉であるはずのエルウィングから受ける圧力も障害になっていたのだ。そんなある日、冬の山越え途中の一行の前にティモシーというおぼっちゃまがセドリックを名指しで決闘を申し込んできた。申し込まれた決闘は受けなければならない掟がある。しかし、白熱する戦闘のさなか、地元で漂白の魔女と呼ばれる猛烈な吹雪が襲いかかってきた。

 今回は話が途中で「つづく」になってしまいました。この巻と次の巻で前後編らしいです。アクションシーンのスピード感とか、アンとセドリックのかけあいとか、前巻で出てきたおにーさんのまったく似てない弟とか、いろいろと面白かったのですが、話がどうなるのかわからない段階では、なにを書けばいいのか、わからんです。とりあえず、つづき読みたい、ということで。

 セドリックとアンブローシアは自分のめざす方向を見いだしつつあります。それが、当人たちにとって、よいことなのか悪いことなのかは別として。ただ、ふたりには周囲に期待されている役割があったり、素直になれなかったり、関係が変化するのが怖かったりして、足踏みしているような感じです。まさに青春ですね。
 セドリックの背負っている不吉な運命に興味津々ですが、もっと怖いもの見たさの好奇心を覚えるのは、かれを見守るエルウィングの変容でしょうか。エルウィングって……人間なのか?

 2005.8.16(火)

 最相葉月絶対音感(小学館.1998.337p.1600円+税)(文庫版[Amazon][bk-1])読了。日本の音楽教育関係者のあいだで絶大な信仰をあつめた絶対音感と呼ばれる感覚の正体はなんなのか。絶対音感の実際と日本における特殊事情を、音楽関係者へのインタビューや音響学の専門家の助言によりさぐってゆくノンフィクション。

絶対音感

 前半は絶対音感への客観的なアプローチ。後半は幼い頃に絶対音感をたたき込まれたヴァイオリニストとたたき込んだ母親の、壮絶な半生にスポットを当てて書かれています。
 絶対音感が言語とおなじように獲得されるものだという部分が、私にとっては興味深かった。それに、絶対音感とひとくちにいっても、ひとによってレベルも表現もさまざまなのもおもしろいかったです。

 ティム・ボウラー(入江真佐子訳)星の歌を聞きながら(早川書房.2005.462p.1900円+税 Tim Bowler "STARSEEKER",2002)[Amazon][bk-1]読了。現代イギリスを舞台に、父親の死をきっかけに心を閉ざした少年の成長を、謎の少女との出会いとさまざまな音のしらべとともに描く、幻想的なヤングアダルト小説。

星の歌を聞きながら

 天才的なピアノの才能をもつ十四歳のルーク・スタントンは、二年前にピアニストの父親を失った。哀しみとともに怒りを抱えるルークは周囲から心を閉ざし、不良グループに居場所を求めるようになった。母親との関係もうまくいっていない。しかし、不良グループはルークを支配するばかりで、毎日はけして心満たされるものではなかった。ある日、不良グループは、変わり者の孤独な老人ミセス・リトルの住む村はずれの〈お屋敷〉にしのびこんで、とある箱を盗んでくるようにとルークを脅した。いやいやながら屋敷に入り込んだルークは、屋根裏部屋から聞こえてくる泣き声に心を乱される。それは小さな女の子の泣き声で、お屋敷に来る前からずっとかれにだけ聞こえていた。父親の死から聞こえているほかの音と同様、ずっと幻聴だと思いこもうとしていたのに、それはたしかにここから聞こえてくるのだ。ドアの鍵穴から部屋の中をのぞきこんだルークは、そこに自分を見つめている少女を発見する。九歳から十歳くらいの、泣き腫らした目をした少女には、ルークがいままでに見たこともないほどの恐怖が宿っていた。

 たしか『S-Fマガジン』の書評を読んで予約した本。ぜんぜん狙ったわけではないのですが、なぜか『絶対音感』で私が興味を持った部分とリンクしている本でした(汗。『絶対音感』の冒頭にでてくるスクリャービンのエピソードがほんのほのめかし程度にだけど出てくるし。じつは、話自体はふつうに父親を失った少年の成長物語で、サスペンス仕立てのところもあるけど、それほど感銘を受けなかったんですよ。だけど、主役のルーク(という名前で個人的にどうしても笑いが出てしまう;)が非常に高度なレベルでの絶対音感の持ち主で、かれはすべてのものを音としてとらえていて、一般人には音としては聞こえないものまで聞こえてしまう、というあたりがすごく興味深かったのです。この感覚を突き詰めてくれれば上質の音楽ファンタジーになったろうに……と勝手に注文をつけてしまう。いや、これでも一般的レベルからいえば十分に不思議な話なんだろうけど、物語とルークの感覚とが充分にむすびついているかというと、そうでもないかなあという印象なのでした。というか、展開がものすごく常識的(現実的)でお行儀がいいので、私には不満がたまった。現実の困難を乗り越える話なんだから一般的にはそれでいいのかもしれないけれど、それは私の読みたいものではない、というか。全体的に、ファンタジーであることよりもヤングアダルト向けであることのほうに重心がかかっている本でしたね。つまり、間違った方向への期待のしすぎというやつです(苦笑。

 ルークのピアノ教師のおじいさんがとってもいい味出してました。またしてもじじい萌え(笑。

 2005.8.14(日)

 あさのあつこバッテリー 6(教育画劇.2005.301p.1600円+税)[Amazon][bk-1]読了。思春期の少年達の葛藤を野球を通して描く。『バッテリー 5』のつづき。

バッテリー〈6〉    教育画劇の創作文学

 横手二中野球部OBと新田東中OBの練習試合が近づいていた。卒業式の日、元主将の海音寺に声をかけられた原田巧は、横手二中の主砲門脇には勝てないとほのめかされ、当惑する。

 自分が特別であることはわかっている。けれど、他人にはわかってもらえない――。そんな無理解への反発から孤独の中を歩いてきた少年が、他人の存在に気がつき、他人もまた特別であること、ひとりひとりが特別なんだということを、苦しみながらも少しずつ理解してゆく、そんなお話だったのかなあと、読み終えて思いました。

 ひとは立ち止まったままでは生きてゆけない。絶えず変化しつづけていく生き物。ひとりきりだった巧のまわりには、いつのまにか仲間がいる。巧の弟、青波くんも天真爛漫な男の子のままではいられず、つらい出来事とともに変わっていく。子供たちにはすべての試練は糧として受け入れ、前向きな意志を持って変わっていって欲しいものだと、強く願いたくなる締めくくりでありました。

 あー、最後に来てなんか年寄り臭い感想です(汗。
 全体的にストーリーというよりも人間関係のいろいろを描いていくお話でしたね。全六巻だけど長編という印象があまりないのは、いろんな要素がありながらもどれも変化の途中で、大団円的な終わりじゃなかったからかなと思います。このあとだってつづけようと思えばつづけられそうなんですが……。

 さりげなく挿入される自然の描写がすてきでした。野球のシーンが少なかったのが残念〜。

強制ネット落ち 2005.8.12(金)

 プロバイダと回線業者の変更に失敗して、一週間のあいだネットに接続できませんでした。

 事の起こりは七月の落雷で家の電話が故障したことでした。ふつうなら量販店などで電話機を購入してつけ替えればすむんだけど、うちのは業務用に二回線併用できるようにしていたもので、そんなものはそこらの店では売ってないのです。しかし、設置したときに頼んだ業者はすでにない。
 ということで、某通信会社に調査を依頼。本来は自社以外で設置したものはみてくれないそうなんですが、たまたま親切なかたがきて調べてくれた結果、この電話は寿命ですねと言われてしまったわけです。そのなりゆきで、あらたな電話はその業者につけてもらうことになり、それから周辺で進行中の光ファイバーブロードバンドマンションタイプ加入の機会を狙っていた家族が、ついでにそちらのほうの変更も一緒にしてくれと言い出した。しかし、まだ光ファイバーの開通の目処は立っていないため、とりあえず、回線業者を変更するようにというお達しが私のところに下ってきた、というわけ。

 光の目処が立ってからすればいいのに……と不満でしたが、工事を一緒にしてもらう関係上統一せねばならないのだと言われれば、そうなのかと思うしかありません。使用していた回線業者はプロバイダ一体型のため、メインプロバイダも変更しなければならなくなりました。

 しかたないので、業者に解約の連絡をとることにしました。それからが苦難の道のり。トラブルの連続。

  1. 壊れかけの古い電話は、業者のサポートサービスの要求するトーン信号を発信できなかった。→電話で解約できず、メールで依頼し、先方からの電話で確認。
  2. 解約にともなう回線工事日の通知が来ないまま、いきなりネットに繋がらなくなった。→確認電話をとった家族がしつこく工事日を聞かなかったら、予告なしに回線工事をされてしまった。ネットに繋がらない上、サポート電話も使えないため、状況がわからずに右往左往した。回線・プロバイダ移行の準備もまったくできなかったため、最短でも再開通は五日後となる。通知は繋がらなくなった翌日にはがきで届いた。
  3. ダイアルアップ接続の設定が不明。→どうしても仕事でメールが必要な家族は、急場しのぎにダイアルアップで接続することになった。業者のひとが見てくれたのだが、電話配線が二回線入り乱れてぐちゃぐちゃな上、アクセスポイントの電話番号やログインパスワードが行方不明となっていて、しばらく苦労することになった。
  4. コース変更をしたプロバイダのログインパスワードも不明となっていた。→上記とは別にもう一つ契約があったプロバイダをADSLにコース変更したのだが、わかっていると思っていたパスワードがメールのものではないかという事実が発覚。サポートに電話すると、パスワードはメールや電話では教えられず、郵送するが届くのははやくても翌々日だと、工事日の前日(!)にいわれる。そして翌日。工事は完了し、業者がスプリッタとモデムを設置してくれたものの、ログインできず。やはりパスワードが違っているのか。仕方なく、プロバイダからの通知待ちに。しかし、
  5. その翌日、なにもしなかったのに、接続可能となる。→メールを受信後、コース変更完了メールが送信されたのは工事日の午後八時だった事が判明。つまり、接続できなかったのはパスワードのせいではなく、契約が完了していなかったためだったのだった!!!

 以上の経験から導き出された教訓。

  1. 回線業者を変更するときは、しつこく工事日を確認すること。
  2. プロバイダの移行準備は、はやめに始めておくこと。
  3. パスワード関連はつねに把握しておくこと。
  4. もしものときのために、ダイアルアップ接続の設定とアクセスポイントを把握しておくこと。

 はああ。なんだったんだ、この一週間は。ものすごい疲労感です。それでなくても暑くて、やること山積みでへばっているのに、もう、へとへと。
 あとから考えると、なんでいまそんなに急いで業者を変える必要があったのか、非常に疑問。せっつかれて慌ててやったのが完全に失敗のもとでした。もうすこし余裕を持って事に当たるべきだった、としみじみ思います。それにしても、自分の都合で変更することにしたくせに、ぜんぜん責任持たないうえに文句ばかり並べる人間って……。しかも、まだ電話の交換は済んでなかったりするわけなのです。ううう。

 森岡浩之星界の断章 1(ハヤカワ文庫JA.2005.357p.580円+税)[Amazon][bk-1]読了。遠未来スペースオペラ「星界」シリーズの番外短編集。全十二編収録。

星界の断章 <1>

 このシリーズは大好きなんですが、番外短編はあくまでも番外というかんじで、それよりも本編を読みたいという気持ちに。アーヴの歴史がわかったのは収穫ですが、交互に展開されるアーヴの特殊な嗜好の話にはちょいと困惑。これって、本気の正史?(汗。

 フリッツ・ライバー(浅倉久志訳)死神と二剣士 ファファード&グレイ・マウザー2(創元推理文庫.2004.412p.900円+税 Fritz Leiber "SWORDS AGAINST DEATH",1970)[Amazon][bk-1]読了。金髪大男のファファード、魔法使いの弟子だったグレイ・マウザー、コンビヒーローのヒロイック・ファンタジーシリーズ、第二巻。定訳版。短編を十編収録。『魔の都の二剣士 ファファード&グレイ・マウザー1』のつづき。

死神と二剣士 <ファファード&グレイ・マウザー2>

 異世界ネーウォンを舞台に描かれる、けして善玉ではないヒーローふたりの冒険譚。あとがきによればこの巻はとくに怪奇趣味の色が濃いのだそうですが、私の「ファファード&グレイ・マウザー」のイメージはまさにこの巻だなあ、と思います。心理面のほとんど描かれない物語は第一巻よりさらにとっつきにくい気がしますが、この距離感が好きだったのだな。ちまちま一編ずつ読んでました。もともと不思議にわくわくする物語ってこんなかんじなのではないだろうか。


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