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last update 2004.1.9

ごく個人的な2003年ベスト

読了本リスト著者名索引
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管理人が2003年に読んだ中から選んだお気に入りの本。
「2003年に読んだ」というだけで、出版されたのは大昔の本もあります。順番にはとくに意味はありません。
下の著者名をクリックすると、その項目についての雑文に飛びます。

バリー・ヒューガート『鳥姫伝』ハヤカワ文庫FT

 最初がかなりとっつきにくかったんですが、読み終えたときには「あー楽しかったー」とニコニコできたお話。最近読んだ本の中ではまれにみる爽快感を持ったラスト。とにかく後味がよかった。

ローズマリ・サトクリフ『落日の剣』、『アネイリンの歌』

 歴史に忠実な「アーサー王の物語」として描かれた『落日の剣』。そしてブリテンに伝わる長編詩「ゴドディン」の史実を再現する『アネイリンの歌』。どちらも厚みを持った人間のドラマであると同時に、戦闘シーンの迫力に息を呑む戦記物でした。死を覚悟した人間の悲痛な思いが胸をうつ、伝説のような物語。

ジョージ・R.R.マーティン『七王国の玉座』早川書房

 描きだされる世界の重厚な臨場感、圧倒的な人間ドラマが圧巻の、迫力満点の物語。物語の中で鼻面取られてひきまわされたような、体力を消耗する本でしたが、つづきがものすごく気になるシリーズです。

冲方丁『マルドゥック・スクランブル』ハヤカワ文庫JA

 2003年の収穫。『ばいばい、アース』の冲方丁がこんな物語を書きつづけていたとは。出版に時間がかかっただけのことはある力作でした。この一年ですっかりメジャーになってしまいましたねー。

上橋菜穂子『神の守り人』偕成社

 土の香りのするファンタジーシリーズの新作。用心棒のバルサが本領発揮。異界とこの世の重なりあう幻想のシーンがとても魅力的。

トマス・ウォートン『サラマンダー―無限の書―』早川書房

 不思議な感触の残るおとぎ話。とぎれなくつづく幻想の物語。

壁井ユカコ『キーリ 死者たちは荒野に眠る』メディアワークス電撃文庫

 期待しないで借りた本が当たりだったときのよろこび。2003年はあまり味わえませんでした(そもそも、読んだ本が少なかったから)が、この本は数少ない当たりでした。寂しいような懐かしいような、なんともいえない雰囲気のお話。つづきを予約して数ヶ月が経ちましたが、まだ手元に来ません。

そのほかの印象に残った本 順不同

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