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2002.12.1 子連れで買い物は疲れる/
2002.12.2 今日も外出/『劫尽童女』
2002.12.4 /『陋巷に在り 13 魯の巻』
2002.12.8 おゆうぎ会/『刑事ぶたぶた』
2002.12.9 積雪?/『楽園の魔女たち〜天使のふりこ〜』
2002.12.10 国内SFファン度調査/
2002.12.12 ファンタジー小説ファン度調査+積読本投票/
2002.12.13 /『天気晴朗なれど波高し。』
2002.12.15 仕上がらないと悲しい/『宇宙生命図鑑』
仕上がらないと悲しい 2002.12.15(日)

 目先の更新に何とかなりそうなめどが立ったので、半日パソコンでお絵かきして過ごしました。せっかくなのでクリスマスっぽいのにしようと思ったり、人物ふたりを色を塗ったあとで合成しようとしたり、レイヤーの重ね方をいろいろいじくったりしているうちに、なかなかできあがらないことに苛ついてきた。複雑な手順を選んだのは自分なのに。けっきょく、ああもうこれでいいやと最後はやっつけになってしまいました。どうして私はお絵かきの時は短気なんだろう…。いやこれはPMSのせいかもしれないな。
 文字を載せるとJPEG圧縮したときのシャギーがものすごく気になってしまい、それを避けようとするとファイルがぜんぜん小さくならないのも悲しい。かといってGIFやPINGなんかにしたら、途方もないサイズになってしまうので、結局圧縮率90%で手を打つことに。ふだんは75%くらいでおさめてるんですけどね〜。
 できあがったものをためつすがめつしたあげく、「やっぱり、あした、やり直しだわ」。
 別名で保存しといてよかった〜(それはCGの基本です)。

 「積読本を減らそう投票」ひきつづき開催中。二、三票入ればありがたいと思っていたので、現在の結果は嬉しい限り。投票してくださった方、ありがとうございます。年内いっぱいつづけて、正月休みにおすすめいただいた本を読もうと目論見中。

 小林めぐみ宇宙生命図鑑(徳間デュアル文庫.2002.220p.533円+税)[Amazon][bk-1]読了。未来SF小説。

 これは先週の水曜日に読んだ本。たしか『SFマガジン』のレビューに載ってたのをみて借りました。
 人類が別の恒星系に移住している遠い未来の話。異星人との出会いも済んでいて、猫型異星人が主要キャラクターとして出演します。「宇宙生命図鑑」というふしぎな本をもっている神父(?)と猫型異星人とのふたりが、宇宙警察の刑事みたいな男に追われているらしい、というのが、この本がシリーズになったときの通しのストーリーなのではと推察。
 記憶に残った情報が少なすぎて、あらすじが書けません。固有名詞はメモしとこうと思っていたのに、うっかりそのまま返却してしまった。
 植民惑星の先住していた生命体の設定がユニークでした。ヒューマノイド(?という言葉を使ってもいいのかな)だけど単性生殖で、オスがいなくて、現在いるのはオスとつがう能力はあるもののまったくの役立たずであるメスと、つがう能力はないけどひとりで子供が産めるメス。しかし、残された遺跡を見るとどうやら過去にはオスがいた形跡がある。オスはどうして消えたのか、という謎が解けたときには、ぎょっとなりました。種族を繋いでいくための生命のシビアさを感じさせる結末でした。
 物語の案内役であるヒロインの話があんまり楽しくなかったのと、人類から見ると一種異様な生命システムを持った異星人のメンタリティーがあんまり異様でないのと、植物以外の動物がでてこなかったのがちょっと残念でしたが、けっこうおもしろかったです。

 本を読むのと感想書くのとの間に生まれた間隔が広がっております…

 2002.12.13(金)

 「ゆめのみなとの積読本を減らそう投票」開催中。現在のところ、ヒューガート『鳥姫伝』が三票で一番です。そそられてきました(笑)。
 書き忘れておりましたが、お一人様につき何回投票してくださってもけっこうです。ただし、連続投票はできませんので、ご注意を。

 須賀しのぶ天気晴朗なれど波高し。(集英社コバルト文庫.2002.250p.476円+税)[Amazon][bk-1]読了。異世界ファンタジーシリーズ「流血女神伝」の外伝。

 ルトヴィア帝国一の海運国であるガゼッタ公国。代々海軍提督を排出してきた名門ギアス家の三男坊に生まれたランゾットは、妾腹の生まれのせいか家族とは異質な自分に気づいており、とりあえず格好のつくところまで海軍で勤めあげたら、さっさと退役しようと考えていた。それから本来の志望である小説家をめざそうというのである。海軍士官候補生として初めての航海に旅立つ前日、ランゾットの海軍入隊を祝うために集まった面々は、夕方繰り出した酒場で乱闘騒ぎに巻き込まれる。そこでランゾットは自分とおなじ士官候補生だという、大柄な男トルヴァン・コーアと知り合うことになる。

 『砂の覇王』にて活躍した、ランゾット・ギアスと大海賊トルハーンの若き日の友情の物語。
 こういう、バンカラというのか、荒っぽくて熱い物語を書くのがほんとうに上手いですね、須賀しのぶは。『天翔けるバカ』は空軍でしたが、今度は海軍。ランゾット・ギアスのなんでも小説のネタに結びつける思考回路がおかしい。まだ本名(?)を名乗っているトルハーンは、若いころから心も体もタフネス。事件は『砂の覇王』のなかで言及されていたものだと思います。士官候補生の生活が楽しかった。ギアスの必殺技を喰らうのって悲劇だよね。わき役たちもそれぞれに存在感がありました。
 章の始めに引用される文献が、行く末をほのめかしているのも楽しいのですが…ギアス著の『シュムール号の叛乱』というのは、後に出版されたのでしょうか(笑。

 海軍士官候補生というと、私はフォレスターの「海の男ホーンブロワー」をぼんやりと思い浮かべます。だいぶん読んだはずなのに、ストーリーはほとんど覚えていない、申し訳ないシリーズ。先日NHKのBSでドラマを放送していたのでちょっとだけ視聴していたら、そのとき主人公の名前を失念していることに気がついた(ホレイショ・ホーンブロワーでした)。ほんとうに読んだのか、と言いたくなるのですが、帆船での航海の雰囲気だけは残っているのですね。だから、なんとなく懐かしかったです。船酔いとか反目とか造反とか。

 火曜日に読んだ本の感想、でした。

ファンタジー小説ファン度調査+積読本投票 2002.12.12(木)

 図書館へ行って、本を返却。今回の貸出期間は、なんと、六週間!
 年末年始と、システム入れ替えが重なったためらしいです。でも、先週借りた分もあるから、六週後までご無沙汰するわけにはいかないだろう。

 左目がひどく充血しています。鏡を見ると自分で怖い。だからというわけではないのですが、感想を書く気力がありません。本はちょっとずつ読んでいるのですが。で、こんなモノを設置してみたりする。→「ゆめのみなとの積読本を減らそう投票」。とりあえず、所在が確認できた積読本をあげてみました(記憶ではもっとあるはずなのに。おかしい)。よろしければ、迷える管理人に読むべき本を指南してやってください。票が集まったら、手にとる意欲が上昇するかもしれない(笑)。もし、どれも知らないというかたは、興味をお持ちになった本に投票してくださってもかまいません。期間は管理人が飽きるまで。CGIの仕様で、三日ごとに結果がリセットされます(累計は残るらしい)。そんなに票が入るとは思えないのですが、設置してから気づいたので、面倒なのでそのまま行きます。リセット機能をはずす設定を見のがしていました。設定し直してアップしたので、リセットはされません。

 いっぽう、こちらは真面目な「ファンタジー小説ファン度調査」
 352作品中、既読は125作品でした。

不思議の国のアリス / ルイス・キャロル
指輪物語 / トールキン
はてしない物語 / ミヒャエル・エンデ
モモ / ミヒャエル・エンデ
星の王子さま / サン=テグジュペリ
鏡の国のアリス / ルイス・キャロル
「オズの魔法使い」 / ライマー・フランク・ボーム
「ゲド戦記」 / アーシュラ・ル=グイン
「ナルニア国ものがたり」 / C・S・ルイス
「ムーミン」 / トーベ・ヤンソン
「魔法の国ザンス」 / ピアズ・アンソニイ
「エルリック・サーガ」 / マイケル・ムアコック
「メアリー・ポピンズ」 / パメラ・トラヴァース
千夜一夜物語
雪の女王 / ハンス・クリスチャン・アンデルセン
長くつ下のピッピ / アストリッド・リンドグレーン
クマのプーさん / ミルン
最後のユニコーン / ピーター・ビーグル
小さなスプーンおばさん / アルフ・プリョイセン
リリス / ジョージ・マクドナルド
妖女サイベルの呼び声 / パトリシア・マキリップ
九年目の魔法 / ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「パーンの竜騎士」 / アン・マキャフリー
「平たい地球」 / タニス・リー
トムは真夜中の庭で / フィリッパ・ピアス
何かが道をやってくる / レイ・ブラッドベリ
ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち / リチャード・アダムズ
森は生きている / サムイル・ヤコヴレヴィチ・マルシャーク
魔法使いの弟子 / ロード・ダンセイニ
イルスの竪琴 / パトリシア・マキリップ
「マジカルランド」 / ロバート・アスプリン
夢見る宝石 / シオドア・スタージョン
女神の誓い / マーセデス・ラッキー
「ベルガリアード物語」 / デイヴィッド・エディングス
「ライラの冒険」 / フィリップ・プルマン
ドラゴンになった青年 / ゴードン・ディスクン
「ランドオーヴァー」 / テリー・ブルックス
エルフランドの王女 / ロード・ダンセイニ
水の都の王女 / グレゴリイ・キイズ
妖魔の騎士 / フィリス・アイゼンシュタイン
幻獣の書 / タニス・リー
「新しい太陽の書」 / ジーン・ウルフ
「リフトウォー」 / レイモンド・フィースト
ニーベルンゲンの歌
「魔法の歌」 / R・A・マカヴォイ
世界の果てまで何マイル / テリー・ビッスン
北風のうしろの国 / ジョージ・マクドナルド
サロメ / オスカー・ワイルド
「エレニア記」 / デイビッド・エディングス
テイルチェイサーの歌 / タッド・ウイリアムズ
心地よく秘密めいたところ / ピーター・ビーグル
水妖記 / フリードリヒ・フケー
光と闇の姉妹 / ジェイン・ヨーレン
吟遊詩人トーマス / エレン・カシュナー
黎明の王白昼の女王 / イアン・マクドナルド
アーサー王の死 / トマス・マロリー
タマスターラー / タニス・リー
クラバート / オトフリート・プロイスラー
「プリデイン物語」 / ロイド・アリグザンダー
ペガーナの神々 / ロード・ダンセイニ
黄金の鍵 / ジョージ・マクドナルド
エッダ
「空中の城」 / ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィラン・サーガ」 / パトリシア・ライトソン
太陽と月のアラベスク / リサ・ゴールドスタイン
青い花 / ノヴァーリス
パヴァーヌ / キース・ロバーツ
妖精王の月 / メリング
歌う石 / メリング
暗黒神のくちづけ / ムーア
「ダールワス・サーガ」 / バーバラ・ハンブリー
ミサゴの森 / ロバート・ホールドストック
「闇の戦い」 / スーザン・クーパー
ふりだしに戻る / ジャック・フィニイ
ふくろう模様の皿 / アラン・ガーナー
ゴースト・ドラム / スーザン・プライス
沈黙の声 / トム・リーミイ
アヌビスの門 / ティム・パワーズ
夏の樹 / ガイ・ゲイブリエル・ケイ
雪のひとひら / ポール・ギャリコ
スワン・ソング / ロバート・マキャモン
フェアリー・テイル / レイモンド・フィースト
フィーヴァードリーム / マーティン
常世の森の魔女 / スーザン・シュウォーツ
ボアズ=ヤキンのライオン / ラッセル・ホーバン
かなしき女王 / フィオナ・マクラウド
「ウイッチワールド」 / アンドレ・ノートン
大潮の道 / マイクル・スワンウィック
ふしぎをのせたアリエル号 / リチャード・ケネディ
「闇の闘い」 / ウィリアム・メイン
石の花 / パーヴェル・バジョーフ
とんでもない月曜日 / ジョーン・エイキン
8 / キャサリン・ネヴィル
石と笛 / ハンス・ベンマン
黄金の壷 / ホフマン
太陽の東 月の西 / ペテル・クリスティン・アスビョルンセン
ブリジンガメンの魔法の宝石 / アラン・ガーナー
グウィネド王国年代記 / キャサリン・カーツ
めざめれば魔女 / マーガレット・マーヒー
レベッカ / ダフネ・デュ・モーリア
五月の鷹 / アン・ローレンス
香水 / パトリック・ジュースキント
運命綺譚 / カーレン・ブリクセン
死霊の恋 / テオフェル・ゴーチエ
ほんものの魔法使 / ポール・ギャリコ
「魔女の刻」 / アン・ライス
見えない都市 / イタロ・カルヴィーノ
アレール姫の指輪 / スーザン・バクスター
紅楼夢 / 曹雪芹
ゴースト・ストーリー / ピーター・ストラウブ
アインシュタインの夢 / アラン・ライトマン
星のひとみ / サカリアス・トペリウス
月の石 / トールモー・ハウゲン
世界のかなたの森 / ウィリアム・モリス
イーストウッドの魔女たち / ジョン・アップダイク
白いオオカミ / ルートヴィヒ・ベヒシュタイン
アトランの女王 / ジェーン・ギャスケル
ぼくとジョージ / カニズバーグ
マルコヴァルドさんの四季 / イタロ・カルヴィーノ
アンパオ / ジュマーク・ハイウォーター
イルーニュの巨人 / C・A・スミス
沖の少女 / ジュール・シュペルヴィエル
春を忘れた島 / マイクル・ゴールディング
ファタ・モルガーナ / ウィリアム・コツウィンクル
幻の馬車 / セルマ・ラーゲルレーヴ

 ぜんぜん内容を覚えていない本が多数(大汗)。さらに、世界史に出てくるような有名な古典は、ほとんど読んでませんです。リストの誤字と思われる部分をなおそうかと迷いましたが、自分の記憶もあやふやなので、そのままに。すみませぬ。

国内SFファン度調査 2002.12.10(火)

 途中でちょんぎれていた仕事が復活したので、寒さに震えながらG4と格闘しています。さらに、クリスマス用になんか作ろうと思って始めたら、ずぶずぶと底なし沼にはまりこんでゆきそうな気配に。もう、あきらめようかなあ。半泣き。

 「国内SFファン度調査」でページを埋める。
 300作品中89作品読了

・『グラン・ヴァカンス』(02) 飛浩隆
・『ペロー・ザ・キャット全仕事』(01) 吉川良太郎
・『アラビアの夜の種族』(01) 古川日出夫
・『ふわふわの泉』(01) 野尻抱介
・『ソドムの林檎』(01) 野阿梓
・『永久帰還装置』(01) 神林長平
・『イリヤの空、UFOの夏』(01) 秋山瑞人
・『西城秀樹のおかげです』(00) 森奈津子
・『M.G.H.楽園の鏡像』(00) 三雲岳斗
・『永遠の森 博物館惑星』(00) 菅浩江
・『月の裏側』(00) 恩田陸
・『鵺姫真話』(00) 岩本隆雄
・『レキオス』(00) 池上永一
・『猫の地球儀』(00) 秋山瑞人
・『夢の樹が接げたなら』(99) 森岡浩之
・『コールドゲヘナ』(99) 三雲岳斗
・『クリスタルサイレンス』(99) 藤崎慎吾
・『エリコ』(99) 谷甲州
・『スカーレット・ウィザード』(99) 茅田砂胡
・『チグリスとユーフラテス』(99) 新井素子
・『クロスファイア』(98) 宮部みゆき
・『ヴァスラフ』(98) 高野史緒
・『ブギーポップは笑わない』(98) 上遠野浩平
・『屍鬼』(98) 小野不由美
・『グランド・ミステリー』(98) 奥泉光
・『風車祭(カジマヤー)』(98) 池上永一
・『ラストリーフの伝説』(98) 秋山完
・『蒲生邸事件』(97) 宮部みゆき
・『天夢航海』(97) 谷山由紀
・『星は、昴』(97) 谷甲州
・『架空の王国』(97) 高野史緒
・『イノセント 沈む少年』(97) 図子慧
・『星のパイロット』(97) 笹本祐一
・『敵は海賊・A級の敵』(97) 神林長平
・『ライトジーンの遺産』(97) 神林長平
・『パンツァーポリス1935』(97) 川上稔
・『光の帝国 常野物語』(97) 恩田陸
・『西の善き魔女』(97) 荻原規子
・『アルカイック・ステイツ』(97) 大原まり子
・『星界の紋章』(96) 森岡浩之
・『ブラックロッド』(96) 古橋秀行
・『カント・アンジェリコ』(96) 高野史緒
・『SFバカ本』(96) 大原まり子・岬兄悟編
・『ムジカ・マキーナ』(95) 高野史緒
・『夏の災厄』(95) 篠田節子
・『スキップ』(95) 北村薫
・『言壺』(95) 神林長平
・『バルーン・タウンの殺人』(94) 松尾由美
・『ブラック・エンジェル』(94) 松尾由美
・『聖域』(94) 篠田節子
・『真珠たち』(94) 久美沙織
・『姑獲鳥の夏』(94) 京極夏彦
・『東亰異聞』(94) 小野不由美
・『戦争を演じた神々たち』(94) 大原まり子
・『終わりなき索敵』(93) 谷甲州
・『雨の檻』(93) 菅浩江
・『お父さんの会社』(93) 草上仁
・『タイム・リーパー』(93) 大原まり子
・『吸血鬼エフェメラ』(93) 大原まり子
・『ヴィーナス・シティ』(92) 柾悟郎
・『朝のガスパール』(92) 筒井康隆
・『戦争の法』(92) 佐藤亜紀
・『ねこのめ』(92) 小林めぐみ
・『死して咲く花、実のある夢』(92) 神林長平
・『十二国記』(92) 小野不由美
・『エイリアン刑事』(92) 大原まり子
・『おしまいの日』(92) 新井素子
・『竜は眠る』(91) 宮部みゆき
・『都市に降る雪』(91) 波多野鷹
・『バベルの薫り』(91) 野阿梓
・『リング』(91) 鈴木光司
・『メルサスの少年』(91) 菅浩江
・『絹の変容』(91) 篠田節子
・『七都市物語』(90) 田中芳樹
・『楽園』(90) 鈴木光司
・『歌の降る惑星』(90) 菅浩江
・『完璧な涙』(90) 神林長平
・『サラマンダー殲滅』(90) 梶尾真治
・『英雄ラファシ伝』(90) 岡崎弘明
・『月のしずく100%ジュース』(90) 岡崎弘明
・『ハイブリッド・チャイルド』(90) 大原まり子
・『星虫』(90) 岩本隆雄
・『アクアリウムの夜』(90) 稲生平太郎
・『上弦の月を食べる獅子』(89) 夢枕貘
・『邪眼』(89) 柾悟郎
・『山の上の交響楽』(89) 中井紀夫
・『竜の柩』(89) 高橋克彦
・『夏の魔術』(88) 田中芳樹
・『過負荷都市』(88) 神林長平

 ファン度調査にはいろいろと参加して参りましたけども、やはり、昔読んだ分が大半。今回の結果で自分で意外だったのは、神林長平と大原まり子がやたらに多いことでした。

積雪? 2002.12.9(月)

 雪が降りました。積もりました。まさか。まだ十二月なのに。
 寒くて、ストーブのそばから離れられません。そんなときにすることは…やっぱり読書、ですね。

 借りた本から片づけようとして頑張っていたのですが、どうにも進まないので、このまえ購入したライトノベルに手を出しました。そしたら、あっというまに読めて、なんか感動。これくらいの厚みならば一回集中すると読み切れるのですね。余勢をかって、高野史緒『アイオーン』[Amazon][bk-1]に進みましたが、ふたつめまででぷつんと私の緊張が途切れました。この本はやっつけでは読みたくないので、一編ずつ読んだほうがいいかも。

 樹川さとみ楽園の魔女たち〜天使のふりこ〜(集英社コバルト文庫.2002.232p.476円+税)[Amazon][bk-1]読了。ファンタジーコメディーシリーズ「楽園の魔女たち」十七冊目は短編集。この前に出た『楽園の魔女たち〜月と太陽のパラソル(後編)〜』は読んでなくても平気かも。安心していつもの世界に浸れる一冊。

「天使のふりこ」
 詐欺にあってあるじのお金をまきあげられ、悲嘆の末に身投げしようとした少年を、魔女たちが救う話。まわりくどいダナティア殿下の優しさと、嫌がらせじみたサラのひとことひとことが楽しい。
「しっぽの音楽会」
 大病の果てに自分を○と思いこんでしまったクロさん(本名別にあり)を、「しばらく預かった」楽園。師匠エイザードが行方をくらました楽園での、魔女たち、ナハトール、支部長さんを含めた騒動を描く。楽園崩壊前の懐かしい雰囲気のおはなし。
「ごくちゃんの小旅行」
 ごくちゃんは世界をどのように認識しているのか、というお話。興味深かった。
「騎士と卵」
 ヨンヴィル国騎士団虹の谷支部長、アシャ・ネビィ氏の入団したて十八才の暑苦しい(笑)お話。片足ずつ発見される高級靴の謎と、迷子の幼児をめぐる、ちょっとしたほのぼのミステリです。収録作品のなかでは一番長くて、中編くらい。田舎の国の騎士団はまるで警察のようですな。熱血青年騎士と、まだ人とのあいだに距離を置いていたころのエイザードが、じつはニアミスをしていたというお話でもあり。「アシャいじり」仲間の同僚オルランド氏と義妹レティシアは、今はどうしているのだろう。いままでに出てきたかもしれないけど、例によって覚えてない(汗)。

おゆうぎ会 2002.12.8(日)

 土曜日、幼稚園へ行き、姪の生涯初めての舞台演技を見物した。

 幼稚園のおゆうぎ会をみながら思ったのは、これがよくいわれる「すぎた平等性の弊害」というヤツなのかーということ。
 すべての園児に平等に出演させるというやり方は、劇のストーリー性を激しく損なうものであることが身にしみてわかりました。
 昔の劇は、たとえおゆうぎ会といえど「その他大勢」がけっこういたと思う。見方を変えれば、その他大勢がでてくる物語を選んでいたのかもしれないです。しかし、「みんな平等に出番とセリフ」劇には、その他大勢はいなくて、さらには突出した主役もいないから、どの役もならしたように平均で、そこにはメリハリがまったくない。必然的にストーリーに緩急はなくなり、だらだらとつづくエピソードの連続という結果が待っている。

 おゆうぎ会の劇に、ストーリー性なんか求めるなといわれればそれまでですが。あのちびたちに演技指導をして、いちおう舞台の上でせりふをがなる程度にまで持っていくのは大変だろうと思うしー。でも、「自分の子どもの出番がすんだら帰ってしまう親」を減らそうとするなら、拷問めいたプログラム構成以外のなにかでやって欲しいと思うのよ。床に座布団敷きで座っていると、腰が痛くなる。

 とりあえず、「見に来なきゃ、だめー」と泣いていた姪との約束は果たしました。姪の出番がすんだら、そそくさと帰宅したオバ。

 矢崎存美刑事ぶたぶた(徳間デュアル文庫.2001.332p.676円+税)[Amazon][bk-1]読了。うごく、話す、食べる、ピンクのぶたのぬいぐるみ、山崎ぶたぶたの刑事としての活躍を、ぶたぶた付きとなった新米刑事の視点で描く連作短編集。『ぶたぶた』シリーズの一冊。

 疲れたときに「ぶたぶた」一冊(笑)。
 図書館で、予約もしてなかったのに書架に一冊のっていたこの本を発見して、ふっと笑ってしまいました。
 この本は文庫としては三冊目ですが、シリーズとしては二冊目なのだそう。しかし、読む順番はどうでもいいらしい。『ぶたぶた』では始終職を変えていたぶたぶたが、刑事をやり続ける一冊であります。固定された脇役もなかなか楽しくて、心温まるひとときを味わった。それにしても、ぶたぶたの家族、どんななんだろう…。

 2002.12.4(水)

 酒見賢一陋巷に在り 13 魯の巻(新潮社.2002.494p.2000円+税)[Amazon][bk-1]読了。魯において礼によるくにづくりを実現しようとした孔子と、その弟子顔回の活躍を描く、中国歴史小説の十三巻目にして完結編。『陋巷に在り 12 聖の巻』のつづき。

 いつもどおり、歴史書に記された「史実」の裏や深みを読み解いて世界をひろげる、作家の想像力を満喫いたしました。といっても、歴史の部分は私の頭にはほとんど残っていなくて、礼の呪術的な側面に関する動的なストーリーのほうばかり楽しんできたのですけれどもね。
 今回も少正卯や媚女たちとの対決シーンは読み応えがありました。徹頭徹尾、作者による神の視点からの描写で、恩田陸の感覚的な文章とはまるで反対なのですが、現象が理詰めでときほぐされていくような風通しのよさがあります。登場人物への感情移入はしづらいですが、そのかわり自分もおんなじ場所に立って、詳細な解説をうけながら見物しているような気分になる。媚女とのたたかいなんて、書く人が書くとかなりべたべたどろどろした話になりそうなのに、さらりとしているのは傍観者的な視点からみているためだと思われます。
 そして、顔回が期待どおりに活躍(といっても、本人実際はなにもしていないんだけどさ)してくれるのが嬉しい。高邁な歴史小説のようでいて、ある意味、ヒーローものの楽しさも味わえるところがお得。

 しかし、完結です。正直言って、こんなところで終わるんですか〜という感じです。
 ふりかえってみると、『陋巷に在り』は孔子が魯でどんなことをしていたか、という話になるのでしょうか。少正卯とのあれこれは決着がついたことだし、ひとつの流れは終わったとはいえる。第一巻が1992年に出ているので、十年間つきあってきたわけです。確実におもしろいとわかっていて安心して読めるシリーズが、これで終わりとおもうとさみしいです。
 巻末に「余章補記」として作者の言葉がありますが、どうせならば書きたかったというところまで書いて欲しかった。たしかに、顔回が陋巷にいなくなると、タイトルに偽りありということにはなるけれども。それならば、題名をあらためて新シリーズにするという手がある。…だめですかね。

今日も外出 2002.12.2(月)

 昨日、間違えて買ってしまった化粧水を交換してもらうために、午後から外出。ついでに温かくて軽い(+安い)コートと、セーターを一枚、買ってきました。カード会員優待セールの最終日だったので、だいぶ品物が減っていたため、迷う余地もなかったです。これで少しは目新しい格好で外を歩けると思うとちょっと嬉しい。

 恩田陸劫尽童女(光文社.2002.324p.1500円+税)[Amazon][bk-1]読了。特殊な能力を持つ少女が、秘密機関に追われるSF。

 七年前に研究内容とともに行方をくらました伊勢崎博士とその息子が、日本の避暑地にすがたをあらわした。秘密機関『ZOO』に所属する『ハンドラー』たちは、血眼になって探し求めていた伊勢崎博士を捉える、絶好の機会をうかがっていた。監視のつづくなか、伊勢崎親子は別荘からまったく姿を現さない。つのる焦燥感。七年前は博士の逃走を阻止しようとして失敗した。この機会を逃してはならない。任務の決行を決断した『ハンドラー』たちは、その過程でひとり、またひとりと、何者かに襲われて殺されてゆく。

 筒井康隆『七瀬ふたたび』と吉田秋生『YASHA』を混ぜたような話。炎のイメージは、なんとなくスティーヴン・キングの『ファイアスターター』。けれど内容は恩田陸です。ストーリーそのものよりも、人物ひとりひとりが感じている事柄の描写に惹かれました。手触りというか、皮膚感覚をともなった文章がとても好きです。やはりストーリーや設定よりも雰囲気を楽しんでしまいますね。ラストはちょっと私には意味不明でしたが。

子連れで買い物は疲れる 2002.12.1(日)

 妹との約束の仕切直しに買い物へ出かけた。しかし、コブつきだったのでとーてーも疲れることに。衣料品店に入って五分もたたないうちに飽きてしまって、ぐずってくねくねとして泣き言をくり返す姪。大急ぎで買い物を済ませて、昼食を取り、本屋で年賀状用のデータと絵本を購入。この状況でできることは一応果たしたつもりだったのだが、母親に頼まれたお歳暮用商品券を買い忘れていたり、間違えてふき取り用化粧水を購入してしまったりと、帰宅したあとで充実感がぼろぼろと欠けていったのがさらに疲労感を増したのだった。

 いちばん哀しかったのは、四歳児の腹具合を読み誤って、500円ケーキの五分の四を残されてしまったこと。すごく美味しかったのに、大人ふたりもお腹がいっぱいでとても食べられない。ぐちょぐちょつついたケーキをテイクアウトする勇気は、ちょっとなかった。あー、もったいない(涙)。

 以上、購入。きょうは姪が選んだので、いつもと趣味がだいぶ違います。妹は「バムケロ」シリーズを買いたかったのに…と泣いていた。


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