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2002年8月後半のdiary

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2002.8.19 /『黒白の絆 封殺鬼シリーズ24』
2002.8.20 お絵かき掲示板にハマる/『どうにもならない五里霧中? フルメタル・パニック!』
2002.8.25 そして暑さが戻った/『エメラルド・フォレスト 太陽と月の女神』
2002.8.27 妄想、継続中/『剣客商売 隠れ蓑』
2002.8.31 『西洋コスチューム大全』/
『西洋コスチューム大全』 2002.8.31(土)

 いつのまにやら、八月も終わりです。
 今年の夏の思い出は、お絵かき掲示板につきる…。タブレットが汗でべたつくので、ティッシュをはさんで描いていた。

 ヨーロッパの服飾関係を調べにいった図書館で、ジョン・ピーコック著『西洋コスチューム大全』(グラフィック社)を借り出してきた。
 古代エジプトから1980年代に至るまで、西洋のコスチュームの変遷を1000点を超えるカラーイラストで展開してみせる、大型本。時代の服について詳しく知りたい人向けではありませんが、服飾の変遷がぱっと見てわかるのがすごい。写真や絵画の図版ではなく、イラストという形になっているため、情報が一般化されていて大づかみしやすいんです。これで、成人男性のズボンがタイツみたいになっていった時期がよくわかりました(笑)。著者はイギリスのBBCテレビの衣装担当チーフデザイナー。なるほど〜。
 眺めているとたいへん楽しいので、つい購買意欲を刺激されたんですが、ネット書店では扱われておらず、目録があるところでも注文できない状態でした。本体価格3689円なので、それでよかったのかも。

 現在、アン・マキャフリイ『竜の挑戦 上 パーンの竜騎士8』[Amazon][bk-1]を読んでおります。なつかしい顔ぶれが登場。なつかしすぎて、忘れてる。

妄想、継続中 2002.8.27(火)

 ひきつづき、「十五人の王子と二十三人の王女」妄想に参加中(笑)。
 参加しながら思ったんですが、やっぱり私ってストーリーとかキャラクターでなく、その場の情景や物語世界なんかに萌える体質らしい。人が悲劇の愛憎物語をつくるのを支援することはできるんだけど、自分でそのものずばりの骨格をつくることができない。で、なにを考えているかというと、王国の文化的な発展段階とか(登場人物が着る服にこだわっている)、たくさんの王子王女の養育制度とか(ここの王様は妃を置いてない)。雰囲気づくりっていうのに、ひとり没頭している気が…。


 池波正太郎剣客商売 隠れ蓑(新潮社.1976.290p.903円+税)(文庫版[Amazon][bk-1])読了。連作短編シリーズ七冊目。『剣客商売 新妻』のつづき。七編収録。

 今回は滑稽なお話が多かった気がします。
 熟年を迎えて急に女を囲いたくなった、旗本の用人が悪いやつらに騙される話(「大江戸ゆばり組」)とか、旗本のバカ息子たちが、配下を戦わせる剣術の試合に、意地の張り合いから家宝を賭けてしまったことでまわりがあわてふためく話(「決闘・高田の馬場」)とか。
 これまでのシリーズ通じての興味事が決着してしまったことで、大きな流れは感じられなくなりましたが、かえって一編ごとに味わえるようになったかも。やっぱりおもしろかったです。

そして暑さが戻った 2002.8.24(土)

 涼しかった数日間。やっぱりお絵かき板に埋没し、そこから派生した物語制作に没頭して複数の掲示板をかけずりまわり、その間に甥と姪がやってきて子守りにふりまわされ、家事もたまにはやり。そうそう、ベイスターズは死にものぐるいでG戦の一勝を手に入れたあと、疲労困憊でまた連敗しています。しようもない試合をなぜか毎晩欠かさずチェックしていたり。
 なんだか非常にめまぐるしいですが、けっこう、楽しい。

 楠本ひろみエメラルド・フォレスト 太陽と月の女神(角川ビーンズ文庫.2002.223p.438円+税)[Amazon][bk-1]読了。古代マヤの都市国家にとばされて、聖なる巫女として生きていくことになる少女を描く物語。

 高校生の内家摩耶は、繰り広げられる凄惨な儀式の夢にうなされていた。
 摩耶は、幼いうちに母を亡くし、政治家の父親からは省みられずに育った。唯一の心の支えは、子どものころになぜか摩耶に命を助けられたと信じている幼なじみの明寿加だけ。学校の行事で訪れた「中南米の古代文明展」の会場で取り乱した摩耶は、父親にアメリカ留学を命じられる。次期首相候補の父親にとって自分は邪魔なだけの存在なのだ。――アメリカへ向かう飛行機の中、雑誌のグラビアを見て、摩耶は自分の目を疑う。見覚えがあるのだ。愕然とするマヤの耳に、悪夢の中でくりかえされる祈りの声が響いてきた。

 おや。なんだか、ホラーのような紹介文になってしまいましたが、違います。レーベルが示しているように、これは少女が異常な状況で成長していくお話です。
 たしか『SFマガジン』の新刊レビューを読んで予約した本。
 かなり緊密な構成になっていて、ページ数のわりにスケールの大きなお話がきちんとまとまっている。導入部からなんとなく結末は察せられるのですが、そのあいだに繰り広げられる摩耶の物語は、生死をかけた真剣なものとしてドラマティックに描かれています。
 惜しいなと思うのは、あまりにそつがなくて、感情をどっぷりと移入して浸れるようなシーンが少ないところ。ところどころで、「ああ、いいなあ、ここ」と思うシーンがあるのですが、短くて。それぞれの登場人物が独自の色を出す、というところもあまりない。だから無駄なく全体がひきしまっているのでしょうが。
 というわけで、けっこう面白く読めました。レビューにはシャイナーの『うち捨てられし心の都』が引きあいに出されていたような気がするんですが、それよりはずっと現実的な(幻想色の少ない)成長物語だと思いました。

お絵かき掲示板にハマる 2002.8.20(火)

 このところ、お絵かき掲示板にハマっております。それはもう、自分で「バカじゃなかろうか」と思うくらい、毎日時間を費やしていたりする(大汗)。
 下手の横好きで、もっぱら小さな絵をちまちまと描いておりますが、それもアップしか描けない(ちなみにキャラ絵しか描けない)という欠点を隠してくれるので、あえて大きく描こうとは思わない(笑)。大きな絵を描くとメモリが足りなくてフリーズしたりするという理由もありますが…。
 自サイトではもっぱらしぃちゃん式アプレットを愛用しておりますけど、最近通うようになった共同掲示板では、poo式の高機能レンタルお絵かき掲示板を使っているので、これの機能を呑み込むのに、いま、懸命なのでした。毎回、ヘルプと格闘しています。
 …だから、読書、感想、両方遅れまくってます…

 賀東招二どうにもならない五里霧中? フルメタル・パニック!(富士見ファンタジア文庫.2001.298p.520円+税)[Amazon][bk-1]読了。「学園ミリタリー・コメディー」「フルメタル・パニック!」短編集の五冊目。『同情できない四面楚歌? フルメタル・パニック!』のつづき。

 司書の予告通り、三ヶ月待ちでやって来た「フルメタル・パニック!」。あらたな登場人物、椿一成が宗介の(恋とバトルの)ライバルとして登場。
 さらに、かなめの生い立ちがほんのすこしですがかいま見られる話もあり、テッサの日常を描いた中編ありでしたが、一番私の印象に残ったのは、陣代高校用務員の大貫善治氏でした…!
 あと、宗介が投資して開発した新装備もおかしかったなあ…
 全体的にテンションは落ちているような気もしますが、それなりにたのしい一冊でした。

 2002.8.19(月)

 霜島ケイ黒白の絆 封殺鬼シリーズ24(小学館キャンバス文庫.2002.250p.533円+税)[Amazon][bk-1]読了。現代に生きるふたりの鬼と陰陽師たちの活躍を描く「伝奇アクションシリーズ」の二十四冊目。『炎華の断章 封殺鬼シリーズ23』のつづき。

 凶星・羅ごう(日へんに候)の正体があきらかになるシリーズ第二十四巻。ネタバレ避けるとあらすじが書けない、しかも気がつくと読み終えてからすでに一週間が…もごもご。
 成樹君がみごとに成長していてびっくり。そして、なんだかんだで集合してしまったふたりの鬼と、佐穂子と三吾は、いっときいきさつを忘れて協力し合うものの、ことの終わったあとでは現実に引き戻され、またバラバラに…
 いつも能天気な聖が、だてに長生きしていない(それにやっぱり人間じゃないし)ってところを、ふとかいま見せるシーンが心に残りました。


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